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「コトゴトブックス」店主の木村綾子さんが「育てる、生ける、宿す」の視点から選んだ、植物好きにおすすめの3冊

2025.07.09 / 高村学
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木村綾子さんが店主を務める「コトゴトブックス(COTOGOTOBOOKS)」は、一冊ごとに丁寧に関わり、ただ本を売るだけではなく、「物語体験」を届ける読書コミュニティを目指しているオンライン書店で出版社です。木村綾子さんは出版企画や執筆を行いながら、毎月10冊ほどの書籍を厳選して、著者との販売会や読書会などを開催しています。

これまでに『コーヒーと短編』の著者で、徳島県にある人気の焙煎所「アアルトコーヒー」店主の庄野雄治さんが、「コトゴトブックス」のためにブレンドしたコーヒーを提供したり、『ときめく梅しごと』の著者で料理家の今井真実さんとは梅酒や梅シロップを作るワークショップをオンラインで開催したり、書籍を通してより豊かな「物語体験」を伝えていっています。

今回、木村綾子さんが「育てる、生ける、宿す」の視点から、植物好きにおすすめの3冊を選書してくれました。

■いとうせいこう『ボタニカルライフ』(エッセイ、発行:新潮社)
いとうせいこう『ボタニカルライフ』は、庭のない都会暮らしでもベランダで園芸を楽しみたいと求めた著者が、「ベランダー」を名乗り挑んだ3年間の記録。毎日が昨日と違うこと。どんな状況にも対応しながら、最終的には自分の形の花を咲かせてみせること。人間が植物から受ける啓示を愛と笑いを交えつつ綴る。

■上野雄次『花いけの勘どころ』(写真集、発行:誠文堂新光社)
上野雄次『花いけの勘どころ』は、花をいけるノウハウを写真と文章で魅せる一冊。「飾る」のではなく「共に暮らす」ように。マグカップやインク壺、骨董の器を花器に見立てる発想や、切り花にしてなお、生き生きと咲いているように魅せる花留めのテクニックなど遊び心も満載。

■岡崎京子『うたかたの日々』(漫画、発行:宝島社)
岡崎京子『うたかたの日々』は、ボリス・ヴィアンの同名小説の幻想的な世界を漫画で味わえる贅沢な作品。肺に睡蓮の花が咲くという奇病に侵されたクロエを救うため、夫コランは過酷な労働に追われ、豊かだった二人の生活は次第に崩壊していく。愛とは美しく咲く一方で破滅をももたらすものだとハッとする。美とは祝福か?それとも呪いか?

「コトゴトブックス」店主の木村綾子さん


■「コトゴトブックス(COTOGOTOBOOKS)」プロフィール

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華道家 中村俊月 Shungetsu Nakamura
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